「共有者の姉とのやり取りが精神的につらかったです」――東京都西東京市にお住まいのU様(50代・女性)からのご相談でした。
そのU様が、当協会の仲介によって、共有持分を2,000万円で売却できた事例をご紹介します。
- 共有名義で相続した実家の持分を姉が「買取りたい」と申し出た
- 金額が折り合わず、次第に相談者は精神的につらい状況に追い込まれた
- 協会に相談した結果、2,000万円での売却で円満解決
目次
姉妹で共有名義で相続した実家に住む姉からの買取交渉がまとまらなかった
- ご相談者・U様の状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 物件種別 | 戸建て(東京都西東京市) |
| 築年数 | 築50年 |
| 土地面積 | 約150㎡ |
| 建物面積 | 約100㎡ |
| 構造 | 木造 |
| 最寄駅からの距離 | 徒歩10分 |
| 共有者 | 2名(本人・お姉様) |
| ご本人の持分 | 2分の1 |
| 共有になった経緯 | 親の相続(2023年〈令和5年〉1月〜) |
| 共有者との関係 | 姉妹、価格交渉で折り合いがつかない |
U様は、2023年の親の相続をきっかけに、お姉様とこの実家を2分の1ずつの共有名義で所有することになりました。
相続後、この家にはお姉様のご家族が住み続けています。
相続の直後は姉妹間の連絡がありましたが、不動産をどうするか話し合う段階になってから、連絡はほとんど取れなくなりました。
というのも、お姉様からは、U様の持分を「買い取りたい」という申し出があったのですが、金額が折り合わなかったからです。
お姉様側が提示する金額は、U様が想定していた金額を大きく下回っていました。
U様は、姉家族が住み続けていること自体には理解を示していたのですが、金額の面では譲れない一線があり、平行線のまま話は進みませんでした。
また、話し合いの場での姉夫婦からの対応が高圧的に感じられ、U様は精神的につらい思いをしていました。
姉側の不動産会社からのアプローチもありましたが、U様は誰にも相談できないまま、半年ほどひとりで悩み続けていました。
U様の思い
話をしているだけで精神的につらかったです。
金額が折り合わないまま、どうしたらいいのかわからずにいました。
相談員
康原
担当相談員の所感
ですが、金額の交渉が当事者同士だけで進むと、折り合いがつず、感情的な対立に発展してしまうことも少なくありません。
U様のように、身内からの要求に精神的な負担を感じてしまう方は多いです。
買取交渉がストレスで、持分だけの売却を模索した
U様は、「自分の分だけを売却してしまったら、姉や義理の兄に何を言われるかわからない」という不安もありつつ、持分を売却しようと3社の不動産会社に相談しました。
相談した会社の多くは、単に買取を前提とした提案をするばかりで、姉妹間の事情まで踏み込んで話を聞いてはくれませんでした。
U様が本当に求めていたのは、金額の提示だけでなく、姉妹関係を壊さずに解決へ導いてくれる相手でした。
いくつかの会社に相談する中で、当協会は持分を直接買い取るのではなく、仲介役として交渉を代行できるということで、依頼することになりました。
U様の思い
担当の康原さんの説明で、協会は単に持分を買い取るのではなく、間に入って仲介役として迅速に動いてくれるということで、「ここに依頼しよう」という気持ちになりました。
相談員
康原
担当相談員の所感
U様がお姉様に直接連絡を取ることは精神的につらそうでしたので、お姉様への連絡はすべて私が窓口として担当いたしました。
共有者のお姉様には、金額の考え方を、できるだけわかりやすくご説明することを心がけました。
また、無用な誤解や不信感が生まれないように、慎重に接するように努めました。
共有不動産の相談から3週間で契約、1ヶ月半で決済完了
初回相談から契約まで3週間、決済までは1ヶ月半でした。
当協会がU様から相談を受けた後の流れは次の通りです。
- 初回相談で状況をヒアリング
- お姉様ご夫婦と面談
- 現地に立ち会い、物件の詳細を確認
- 査定を実施し、結果を報告
- 書類準備・押印を経て現金化
U様は、第三者への売却ではなく、お姉様がU様の持分を買取る形での解決を選択されました。
U様に行っていただいたのは、次のような書類などのご準備と司法書士との面談のみでした。
- 本人確認書類
- 登記識別情報
- 印鑑証明書
- 実印など
現地確認、条件交渉といった実務的な負担は、担当相談員の康原が担ったため、U様がお姉様と直接やり取りすることはありませんでした。
U様の思い
姉との交渉はスムーズに進んだようで、思ったより早く解決しました。
もっと早く動けばよかったと思っています。
相談員
康原
担当相談員の所感
共有者であるお姉様に対しても、金額の考え方を明確に説明したことで、双方が納得できる形に近づけることができました。
U様の持分の売却額は2,000万円、その算定根拠
不動産会社が買い取る場合の共有持分の評価額(売却額)の算定式は次の通りです。
- 共有持分の評価額 = 不動産の市場価格 × 持分割合 × 評価割合(30%〜50%)
ただし、今回は共有者が買取りをしますので、適用する計算式は次の通りです。
- 共有持分の評価額 = 不動産の市場価格 × 持分割合
近隣で成約した似たような条件の戸建ての取引金額に、U様が所有する持分割合をかけあわせて金額を算定した結果、U様の持分の売却金額は、概算で2,000万円でした。
似たような条件というのは、次のようなことです。
- 築年数…築50年
- 土地面積…約150㎡
- 駅からの距離…徒歩10分
お姉様にご説明すると、意外にもスムーズにご了承いただけ、双方にご納得いただける金額で合意することができました。
U様の思い
姉がどう思うか、ますます状況が悪くなるのではないかと不安でしたが、姉はすんなりOKを出したので、ちょっと驚きました。
相談員
康原
担当相談員の所感
当事者同士だけの交渉では感情が先に立ってしまいがちですが、第三者が金額の根拠を整理することで、双方が冷静に検討できることがあります。
U様が共有持分を売却した後の変化について
- 共有持分のまま持ち続けた場合と売却の比較
| 比較項目 | 共有持分のまま | 売却 |
|---|---|---|
| 手元のお金 | 0円 | 約2,000万円 |
| 姉夫婦との交渉 | 折り合わないまま続く | 解消 |
| 共有名義 | 継続 | 解消 |
| 姉夫婦への直接交渉 | 必要 | 不要 |
売却によって、姉夫婦と金額をめぐるやり取りはしなくてすむようになりました。
姉夫婦との関係に大きな変化はありませんでしたが、U様ご自身は心が軽くなったことを実感しました。
U様の思い
親身になって相談に乗っていただけて、これまで誰にも言えなかった思いを話せて、思わず泣いてしまいました。
悩んでいた時間がもったいなかったです。
相談員
康原
担当相談員の所感
どちらの持分がどれくらいの価値を持ち、どちらがどれだけ負担すべきかは、当事者だけでは冷静に見極めにくいものです。
私たちは協会の立場でお話を伺い、状況を整理し、ご相談者様や共有者の方にご納得いただけるよう、できる限りのことをいたします。
まとめ
姉妹や兄弟といった近しい間柄だからこそ、言い出しにくかったり、相手を糾弾するような物言いになったりすることがあります。
U様のケースのように、共有者が持分を買い取りたいが、価格交渉が折り合わない場合、第三者を間に立てることで解決できることがあります。
相続・離婚などのご事情やトラブルの内容、仲介・買取・リースバックなどのご希望、エリアに応じて、担当者を選定し、解決までサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。